エンドロール/Tsu-Yo
ぐるぐる果てしないエンドロールの中に
僕の名前がながれてきて
そんなことには誰も気付かなくて
誰かが気付いたとしても
次の瞬間には忘れてしまうけど
僕はせめて
最後に登場するこの世界の監督を見届けたい
たとえそれが昨日池袋の路上で
ゲーゲーやっていたオッサンでも
僕は後悔しない
世界の歴史ではいつだって
大きな驚きの後には
否定出来ない絶望が待っていたじゃないか
コンプレックス ショウ
二十世紀の大戦に巻き込まれなかったことを
感謝している
僕はあまり勇敢な人間ではないから
朝刊を読むよ
少しずつずれているんだと思う
一気にじゃない
食器
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