事を成す/狩心
 
理解されずとも強い信念を
出口が見えない暗黒の中
羽を広げて筋肉を軋ませて
戦車のように突き進み

抱く夜空を吸い込み
その色に染まりし迷彩
音も立てずに真相に近付き
諸悪の根源の耳元に囁く
「ダークナイトが来た…」

暗黒の岸辺 渦の中
犠牲を払って波打ち際に立ち
雨風でボロボロになった羽に骨を通し直し
何度も何度も開閉を確認する

夜が終わり朝が来て
しかし夜は消えるものではなく移動するもの
必要な時、必要な場所で
必ずまた巡ってくる

夜を抱き 筋肉を軋ませる羽

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