声の要らない詩/e R i
思い出のパンドラ
有難を無難に実現させたコトバ
「茶色がすき。」
無限を無限に実現させたコトバ
「まっしろ、だ。」
無限を有難に実現させたキヲク
「8月8日。」
無限を有限に実現させるコトバ
「手を、つなごう。」
有難をとかして、有限を崩して
「ずっと、だよ。」
グリーンにゴールドを合わせて2004年の夏を編む
ピンクに紫を合わせてセクシャルを纏う
愛してるの発音を正せないままの世界の不自由さを誰もわかっちゃいない
じっとりと重い空気が会話の語尾に絡みついて
二人が出逢うまでの20分間、最初で最後の彩りは空白のまま
有限を無限に巡る旅
「わすれない。」
有限に、有難に、
無難に、無限に
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