声の要らない詩/e R i
 
有難を無難に実現させたコトバ

「茶色がすき。」

グリーンにゴールドを合わせて2004年の夏を編む
靴ひもに魅せられた二人の時間
モノクロームの白を生きてきた君が描いた黒

無限を無限に実現させたコトバ

「まっしろ、だ。」

ピンクに紫を合わせてセクシャルを纏う
居酒屋に未成年で日本酒を煽る
極彩色の世界を生きてきたアタシが焦がれた光

無限を有限に実現させたキヲク

「8月8日。」

たった1人だけが欲しい凡人は決して誰も手に入れられない
世界が滅びてもたったひとつだけを追い求める奇才の祈りは届かない
愛してるの発音を正せないままの世界
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