さわめきの/水菜
るわたしが
ふと触れ合っていく 時に
わたし かそけく囁く 声を ききます
ねぇ、どうしてですか
どうしてだろう
どうしてなのだろう
あなたは、なにを思いここをみたの
吸い込まれそうな闇
くりぬいたそこに
あなたの意志をみるようで
身震いがとまらないのは
わたしのすこしさきの未来に重ねるからなのでしょうか
そっとふみだして
闇のそこにとけあうように すいこむように
わたし 落ちていく 幻をみるの
わたし 間違えなく 今 あの 闇に とけたよ
あなたと 一体化したの
幾千年前のあなた この先に なにをみましたか
さわめきの海
そこは
ずっと
なにかを
そこにありながら
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