風に問う/水菜
 
なたも

わたしのなかに一本の線がはいる
それらはきっと、境界のそしてそれは全く違う
そしてそれは違うもの
それは違うものとして
独立して一本 線を引くの

わたし いつの間にか いつの間にか 知らないうちに わたしは変わって
ゆるゆるとわたしは少しの違和感もなく 数ミリの隙間も感じさせずに

わたしは今のわたしを見てる

風は今のわたしにそのまま真正面から吹くの
風に問う

わたしにはもう 後ろを見ようとは思わないのねって

風に問う

わたしはもうわたしを見てるのねって

やわやわとした足の指の隙間に入り込みやわく圧迫する白い羽に
わたしの足の重み

頬にあたるのはやわしい風

ねぇ、わたしはもうわたしを見てるのねって

すぅっと過ぎる風 わたし 爽やかな風と澄んだ水の音色
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