こころ/為平 澪
 
末は ハチスになって滅ぶ
   燃え尽きるだけの執念の女が見せる一時の虚栄の姿など
   時の前に鮮烈に脆く崩れ去るではないか
   
   (私)が欲しいのは 私の中で眠る花
   夢の中で腐る花でなければ
   泥の中に還る花でもない
   捨てきらなければ 咲かない花
   放たなければ 呼べない花
   殺さなければ 名付けられない花
   盲目の国の ただ一つ、
   ただ一つの、( )
          ※
(心)はそうして「蓮の花」を分析して分解して
粉砕した花の上を歩いていく
(心)が正しさを武器にすると時代は頭を垂れ命
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