夏の窓/田中修子
 
しかめっつらしてないでさ
むりやりにもわらないでさ

ぽかんと空をみようよ
窓がよごれていて
みがきたくなるかも

ふしぎだね
むかしもいまもこのさきも
どこかではかならず
ひととひと、ころしあってるんだ
こんなに洗濯物がはためく空なのに

ほっといた窓のよごれにふっと
気づいて 指をふれる
なにできれいにみがこうか
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