店のひととき /番田 
 
私たちは何も変わってはいないのかもしれない 
友達と並んで歩いていた日々も幕を閉じるけれど  
風吹く街は 初夏の中
それにしても 同じ 時の中で 


何も無い日々の時の流れを通り過ぎていくだけだけれど  
同じ 人は どこへ行くのだろう 
私は 友人と また 会った
あまり美味しいコーヒーではない 喫茶店だった


佇んでいた そして 何をするというわけでもなく 
時の流れを そこで 忘れ去るには
どこにいくわけでもないような友人と歳を取りすぎてしまった
終わりが近づく 人生も


口づけを恋人とかわしたりもしたかった
椅子の上 私は ここへ通いだしてから もう 長い  
そして いつものように 手にしたコーヒー 
喫茶でコーヒーを飲んでいた日

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