寿司桶まっくろけ/斎藤秀雄
 
、わ
ざわざ東京から私に、東京に注文しておいた、注文
してビーフステーキを焼いてもらいましたが、
ビーフの食い残しをつまみあげながら呟いた。

ライン河が見たいなと、呟く。
河は銀色にうねりつつ
銀色のメスを
盆の上に置いた。
盆は目に見えぬ。
目のふちに溢れ出て来たふちへ、ほたるをとりにいった。
烏賊をとる。
     烏賊のお刺身も頼んで来たのよ。
刺身の醤油にしても、醤油のことをムラサキという
ムラサキという
小さな
酒場を
開いていたが、酒場で日本人の水兵に短剣で眠らされた。

水兵を借りてきました。
鰯を借りる
鰯のすしと玉子の煮たので。
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