家で映画を/番田 
 

今日は映画を見た
題材はニューヨークに住む
ビジネスマンである男の ある 物語
しかし彼は純粋な恋愛に対しては不能な男だった


そしてメディアをはじめとした性風俗などの悦楽にはまり
抜け出せなくなっているという 闇が
赤裸々に描きだされている 物語を
私は 前回の続きから じっと見ていた


見ていると それは
最後まで バッドエンドで とても疲れた
窓辺に立った 私は 空を見ていた
そしてある意味自立できないでいる兄妹について考えていた


極端な例かもしれないが 
そんな幼児期の虐待を受けた人がこの街のどこかにもいるのかもしれないし
そうだったのかもしれない 私も と 目を閉じながら
彼らの延々と続くであろう孤独についていつまでも考えていた



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