べたべた愚痴口イライラするな/藤鈴呼
ぐちぐちの口は 掻い摘んでしまえ
痒い処に手が届くアンテナごと
ぶった斬ってしまえば
幾ら足が長くとも 跨げぬのがマンホール
腿を組んで手首を回して目が回る
組み敷かれた下敷きに映るワタクシの
若いフォトグラフ
まるで別人のよう
ワタクシではないのですから
素知らぬフリをしてみましょうか
何時までも続く
何度も奏でる
もう弦を断ち切ってしまおうかと思って
木の枠だけを残した
新しい旋律が ドレだけ湧き上がろうとも
美空の下で吹く口笛に 叶う筈もない
鍵盤のモノクロを
無理にカラフルにする仕草
勿体無いけれど検眼が必要でしょう
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