色褪せぬ本気をください/藤鈴呼
 
おらず
きっと 明日や 明後日や 明々後日は
友人達に 囲まれているのだろうと言う
我儘な 願望ばかりが
この身を支配するのだ

なあ坊や
手にした誰かのコインを
決して放さんと 
指が折れそうな程 握り締める 掌に向かって
放たれた合図
白い髭と犬とフリスビー
これで三人の巴が完成した
あと二人くらいで この身は包まれる

公園の端で
いつも 脇役のように佇む大木を
皆で手繋ぎ 囲むような
幸せな瞬間
そのトキになったら 本気で追いかけよう

手繋ぎ鬼でも 缶蹴りでも
氷鬼でも 何でも来い
公園を 飛び出したら 住宅街があるから
いっそ 高鬼だって
出来ちゃうかも 知れないんだヨ

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