冬季休園/藤鈴呼
 


ポケットで 砕く 現在・過去・未来

秒速で 駆け抜けて行く 音紬

*

まスのなか シーラカンスが おさまり?

魚拓には 決して乗らない 墨つけない

輝くは 鱗煌めく 回転軸

軸足を 固定したまま 振り返る

ムッツリと シーラカンスは 笑わない

シカのツノ カクノシカジカ 言い訳を

言い訳の 代償にする 象牙かな

牙を?く 鏡で顔を 御覧なさい

バナナ持ち 説教をする 鱗かな

*

紫は 絶妙な味 青と赤

飾り物 手で引っ掻いて 削りたい

アメジスト ヒヨワなツメじゃ ケズレナイ

削れるは 「満たされ
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