昨日今日明日/はだいろ
い人たちに、うまく挨拶する自信がなく気が重い。
でも、明日が終われば、その美少女とキスできるわけである。
人生というのは、
今年を振り返れば、実に負の側面から、
自分の人生を照射せざるを得ない、辛い一年であった。
でも、何事も、一個の湯飲み茶わんにさえ、
多面性というものはある。
僕の人生にも捨てがたい一面があるのだ、そう思わなければ、
水圧に気が付いた深海魚のように潰れてしまうだろう。
歳を取るということは、
誰であれ、それだけで偉大なことなのだ。
今日もよほど、デリで遊ぼうかと思ったが、ぐっと我慢し、
なんとか寄席に出かけた。
二人会で、お目当ての一人はともかく、
もう一人が下手くそで下手くそで参った。
でも、
下手な落語家を聴くのも大事なことだと思う。
そうでなければ、面白い人がどんなに面白いのか、
本当にはわからないに違いない。
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