東京ベイブルース/
梅昆布茶
ただしめやかに歩く淑女のように
夜は遠くちかい
言葉は甘くせつなく憂いを含んで
いつも裏切られ続ける恋人たち
臨海工業地帯のパイプライン
夜釣りの安藤さんが大好きな場所を
邪魔しない様に車を停める
誰からも着信しない真夜中
都市と星がまばたく
もう痛んでしまったセロリを齧る度に
宇宙と星々はちょっとだけ震えて
粗雑で繊細な夜をケンタウロスが疾る
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