創作童話詩/水菜
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『親指の爪を剥いだ、』
朱い舌を這わせているのは愛猫の
緑の瞳の奥で震えているのは小さな妖精
否悪魔かもしれない
昨夜作ったクリームしちゅうの上に死刑台をつくったから
きっと反逆に来たんだわ、
白い塔に閉じ込められているレッサーパンダを
きっとイカヅチで魔法使いのコウノトリに変えないといけないから
私忙しいの
*
oyayubinotume
をティッシュにくるんで
朱く染めた死刑台の上に飾ったの
舌にはクリームしちゅうの風見鶏がふらふらゆれてるから
別段問題はないわ。
親指の爪を剥いだ、
、
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