創作童話詩/水菜
 
んと、清水さんに私が呼ばれる度に、私は酷く不愉快になったものであります。ちゃん付けをいつまでも止めようとしない清水さんに対して嫌と言えなかった私が悪いのですが、私は嫌だということが出来ませんでした。清水さんに嫌われることそのものがとても怖かったのだと今振り返り思っております。彼女と私はとても気が合ったので、私たちは僅かなすれ違いを無視してしまえば、親友と言ってしまっても良い程でした。運動がどちらかというと苦手で、内向的な私とは違い、清水さんは、とても運動神経が良く、社交的で、私たちは全く正反対の性格や、ものの考え方をしておりました。それが逆に宜しかったのではないでしょうか。私たちはそれぞれの良さを
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