創作童話詩/水菜
 
だ抜けるような肌の色
ここにあるのは、お子様の椅子。

瑠璃色のシューズを、青い海に投げて
震えて流されてく

ふるさとの風

染まってくわたし。わたし色。

お子様の椅子。

わたし、茜色の空、燃え上がる海。

茜色のお子様の椅子。

わたし色。

きっと、そうありたかったの。

あなた色。わたし色。  





         *****




  『ほどき飴』
 



飴をころんところがしてほどき飴
くるくる笑う眠たい目
薄い灯の下湿った目じり
甘く含んで、せつなく消えた灯力なく落ちたオレンジの蝿
ぶつか
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