創作童話詩/水菜
だ抜けるような肌の色
ここにあるのは、お子様の椅子。
瑠璃色のシューズを、青い海に投げて
震えて流されてく
ふるさとの風
染まってくわたし。わたし色。
お子様の椅子。
わたし、茜色の空、燃え上がる海。
茜色のお子様の椅子。
わたし色。
きっと、そうありたかったの。
あなた色。わたし色。
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『ほどき飴』
飴をころんところがしてほどき飴
くるくる笑う眠たい目
薄い灯の下湿った目じり
甘く含んで、せつなく消えた灯力なく落ちたオレンジの蝿
ぶつか
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