流星群/
ミナト 螢
クリームソーダの中で弾けてる
小さな気泡のようなトキメキを
指先で触れる子供みたいに
何も疑わず飲み込めば良い
舌を出せば広がるエメラルドの
地図を目印に待ち合わせをする
バニラアイスが溶けてしまったら
あなたの口まで運ぶスプーンの
銀色の翼をたたみながら
ゆっくりとこの手を諦めるんだ
それは時間との戦いのようで
まるで季節とは関係なかった
白い巨塔が崩れた後には
肩を落とした私の涙に
森の妖精が魔法を掛けて
エメラルドの海に星を流した
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