来世/由比良 倖
 
せられない自信がありません、

電柱や、
私を幸福にさせようとして不動な、
自販機が、

星が、夜が、

(頭の端から端まで届きません膨張してるんです私たち)

(恐い)

私の足は立ち止まることを知らず、
私の足は踏みはずすことを知らず、
私の足は私の頭をとっくに忘れてて、

幸せのステップを踏むのが、
まるで死人の踊りだというので、
私は人気者になりました。

(アマゾンで来世を注文しました)
(支払いは着払いで)
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