白い/由比良 倖
 
と。が、そうだね、あなたと、私は違うだろうね。こんなに心が真夜中だと、まるで私の模様はいつ消えてもいいかのよう。生きているのです。



病棟なのです。あなたと私に違いはないのです。空が降ってくるのを説明するのも、だから、必要ないのです。あなたと私は同じなのです。だからあなたは、楽しんでいてください。だから、あなたは、私は、同じ街に住んでいて、だから、あなたは、私は、さよならを言う必要もないのです。私は、ただ、起きていたいです、夜明けの、アラームを、鳴らしてください。私は、ただ、起きていたいです。心臓が、動いていて、欲しいです。心臓が、動く、動いて、ずっと動いていて、そうして、それが鳴る
[次のページ]
戻る   Point(3)