好きな唄をいっぱい唄おう/水菜
私は、私のままで構いません。
全くなにも望んでいません。
私、だから、鬼を嫌えません。
鬼ではないから、私は、鬼を嫌えません。
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『震えるような風を聞いて』
ねぇ、もうあなたとは関わりが無くなりました。
あなたは、私の中で透明な風になって、震えて消えていきました。
帰りしなに、チリンと風鈴の音、鳴ったような気が致しました。
私は、とても、心が空洞になって、そこにすぅっと、風が通ったような気が致しました。
私は、もうあなたとは関わりが無くなりました。
風が通っていった先は、私には必要の無い景色になって
とてもとても静かです。
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『弓風時
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