原発内はフィクションですが真面目に災害対策工事やってます。と一応断っておいての猫詩。/5or6
 
着いて行く。
原子力発電所の仕事は重大だ。津波、地震、竜巻、テロ等、いかなる災害も対応できるように工事を行う。俺たちは、真剣に、日本を守る仕事をしている。
「あぁ!何か後ろで叫んでいますよ!大変だぁ!所長が頭から鬣猫に食べられていますよ!マジっすか!
血しぶきハンパねー!映画ですか!此処は撮影ですか!どうするんですか!中嶋さん。中嶋さーん!」
「体操始めるぞ。」
「はーい。」
次の日には所長の写真は入れ替わり、飛び散った血しぶきも綺麗に処理されているだろう。
俺たちは、真剣に、日本を守る仕事をしている。
ラジカセの音楽に連れて猫たちは鳴く。
そして今日も何処かでサイレンが鳴り響く。


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