かかとのない靴/梅昆布茶
 
ふりつもるものはなに
きおくのなかのたびのはじまりは
こもりうたのようにこころをときめかせるものだ

かかとのないくつであるきつづける
ぼくにひつようなものはいちにちぶんのあいと
おきわすれたうでどけいのしょざいにすぎない

せかいというえんけいげきじょうで
あしたというかけらをひろいあつめて
ぎんいろのかがみのようなつきにはめこむ

よびとめるのはだれ
みらーじゅのようにみえかくれするかげをおう
ぶるーすのようにしみわたってくる



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