ビリからみた風景/
朧月
私はあしが遅いから
全力では走らない
前にだれもいない風景なんて知らない
だれもいなくなった風景なら知ってる
応援してくれる人はいないけど
なんにも言わない木や草花や
撫ぜていってくれる風だけは知っている
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