にゃんこホアキン/白島真
 
アキン
 きみの名付け親の長い髪のひと
 泣いていたよ
 愛しいものほど
 たやすく滅び去るのは何故かって
 海を見ながら
 泣いていたよ

 愛するひとと ホアキン 
 きみの軽くなった場所に行ってみた 朝五時に  
 こんな桜吹雪のなかで
 こんな春のいろどりに囲まれて
 にゃんこホアキン
 にゃんこホアキン

 風が
 通り抜けていくたびに
 透き通っていく




戻る   Point(6)