にゃんこホアキン/
白島真
アキン
きみの名付け親の長い髪のひと
泣いていたよ
愛しいものほど
たやすく滅び去るのは何故かって
海を見ながら
泣いていたよ
愛するひとと ホアキン
きみの軽くなった場所に行ってみた 朝五時に
こんな桜吹雪のなかで
こんな春のいろどりに囲まれて
にゃんこホアキン
にゃんこホアキン
風が
通り抜けていくたびに
透き通っていく
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