純粋な記憶/
ハァモニィベル
予感は、急角度に侵入する胎児だ
樹々が複雑に伸ばした細い腕の先のほうに留まると、其処で眠る
それがいつ後悔に姿を変えるのか瞬間を見たものはいない
気づいた時にはもう
煤けた剥製がそこにあるのだ
*
〔2016.9.6 AM1:05〕
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