手紙/朧月
 
あなたは秋の空だといい
だれかは今日も暑いという

あめに苦しむときも
風におびえるときも
同じ秋の空の下にいる

足りないものをうめるように
文字にしたくなる心を
あなたは読んでくれるだろうか
その文字は待つという尻尾を持っている
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