カノープス/
アラガイs
口にする
新聞を手にとれば
救急車のサイレンが街を駆け抜けた
南の空に隠れた星は呟き
ひとつ夜がまわれば
消えては表れる影もある
瞬間に眼を逸らせば
永久に出合うことのない星
離れられないふたつの星
確かに生き続けたよ
、とある人は言う
忘れさるもの
忘れられない記憶
それさえも思い出せずにいる
ただ運命は戯れを欲し
誰かがそれを眺めている 。
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