re/opus
 
くとも僕らを成長させ、
その分、人生を賭けてきたのだ
それが「面白くないから」なんて理由で
死ぬなんて
あまりにも、不憫だろう?
きっと母も兄妹も泣いている

でも、生きていても、
きっと僕らは態度を変えないのだろう
そして、どうせもう...
そう思うと急にモーターを叩く手を止めた
ふらと意識が遠のいて海に落ちた
そのまま、ゆらゆらとボートは遠くへ離れていく

なんてこった、
今度は僕が死ぬ危機だ
でも、まぁ、いいか
生きていたって碌な事ないんだから
このまま、別にどうでも

そう思った時に
「大丈夫か??」
声をかけられる
近くをボートで通りかかった
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