未明のサンクチュアリ/
もっぷ
無理だと思うよ
妖精が云う
あなたは人間だから
でもわたし
もうすっかりあきらめているから
それならなぜ
妖精が云う
あきらめているとできることが
それはなに
期待をしないこと
色づかなかったアネモネのような
自分と同じ色彩の一篇を描いて
夜空に身投げするように
だってわたしは失敗作だから
アネモネの花言葉を生きて
しあわせだったと
信じていると
父さんにだけは
パトラッシュ
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