古代のパラドックス /st
り、無限個あるので、その地点を1、2、3---と
順に書き出していくと、追いついた時は、5分で自然数を全て
書き終えるということになり、それは不可能で、雅子に追いつ
けないことを意味します。
実際は簡単に追いつけるので、まさにパラドックスです。
他の3つのパラドックスを組み合わすと、何をもってしても
解決が困難なもののようです。このパラドックスでは、すでに
開始された運動も完了できずということになり、さらに
・二分割のパラドックス---運動は開始できない
・飛矢のパラドックス----場所の移動は不可能
・競技場のパラドックス---時間は無制限に分割可能
尚、これら古代のパラドックスについて、ウィキペディアでは
これらが解決されているような記述がありますが、各パラ
ドックスの説明が不完全であり、間違っています。
現代数学が解決したなどというのは、新たな公理を追加したり、
修正してこれらのパラドックスがないようにした数学モデルに
すぎず、それが偶然ニュートン力学などと親和性が高いもの
であるということに過ぎません。
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