父と娘/
もっぷ
への
レールが敷かれた起点があるはずでもあった
二つの大きさの違うピースは
その日 少しの間だけ別れ
大きいほうがおばあちゃんに
電話でなにかを頼んで 断られ
ピースはまたくっついた
「離婚するからこどもを頼む」
「それでは子供が可哀そうだ」
父さんは いまは骨です
父さんは 父さんでした
父さんの わたしは こども だから
あの日のピースは 最初っから いつかは
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