お父さんは素敵な人で/
もっぷ
お父さんは素敵な人で
わたしはおかしな人で
お父さんには常識があって
わたしにはそれがまるでなくて
常識が非常識を命がけで守備してた
非常識はそれを空気だと勘違い
空気は人力の愛と汗とで
人間だから寿命が
ある日非常識は常識を失う
永遠に永遠に失う
泣き暮らして
そして
非常識も人間だった
生き方を知らなくても
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