茜音(幕間として)/もっぷ
 
さびしさで明けた一日は
かなしく暮れゆきまた終わる
遠くのどこにも里はなし
近くのどこにも愛はなし

かなしみで終えた一日は
知られぬなみだで幕となる
みあげるどこにも星はなし
近くの灯りは誰のため

あしたは、いつかは、もしかして
あしたは、いつかは、わたしにも
夢みた頃から遠くなり
それでも虚ろになれなくて

時のうっかり忘れ物
春の落ち穂は待ってるよ

また来る年を待ってるよ
ちぎれんばかりに手を振って



戻る   Point(4)