misaki/草野春心
 


  欠ける 夕
  白の 岬……………………(に)
  わたしたちの
  線は  まるく  欠けて
  点も あおく  こわれ
  はずむ あなた 骨の
  陽傘 シャツの ゾッと(させる)
  その 《かなしくなさ》 の
  嗚呼、ひとっかけらも……………
  ホラ
  欠けて こわれて
  こ欠けわれて、れかこ われ て、これ われこれて、これわれて、
  これわ  れかけ、こわ  わて、れこわ  れれて、こわれて、
  こわれれてか、こわ  わここけれて、ここれわれ て、わこわれて
  こ わわ れけ れて 欠 、こわれて、わここ こわ れ て、
  ………………ホラ、
  わたしたち「は」
  欠ける 透る シャツの
  「口づけの」 なかの 「息」つづける
  あなたから よせてかえす
  「かなしさの
  岬」に…………………………立っている
  「わたしだけが。」


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