家具たちの絶叫のように/
もっぷ
難しいことを求め得る人ほど
しあわせなきょうだけを享けている
たやすいことにすら見放されて泣く人ほど
みつめている三つがある
それはさまざまな三つであり
泣く人の数だけあり
泣く人を泣かせる理であり
泣く人が若しや救われるかもしれない信仰のようでもある
つまり泣く人は覚える
きのうもきょうもあすも確かに存在すると
泣く人は振り返りみつめあすを待つ
きょうを泣く人は
きのうも泣いている
彼らだけが享けるあすにも恐らく 泣いている
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