nayuta/草野春心
 


  ぬるい肩ら、
  いまは抱(いだ)きあう
  あたたかな那由多に


  細雪(ささめゆき)、
  うす燈り
  耳のなかの馬にのり
  ぬるい肩、はなれていく
  あたたかな那由多に
  「わたしたち」の
  聞えない町


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