コンビニよりあなたの歌へ/梅昆布茶
ないとおもうのだが
みえない軌跡の可視化に僕もまぜてほしくて
みそっかすでもいいからよせてもらえば
すっかりうれしいのです
コンビニエンスストアーは小遣いのないときはぼくらの冷たい指標となって
それでもぼくたちのだいすきなしょーもないものたちを
ざくざくと突き刺してこの歳になって残り少ない芽を
やさしく浸食しているのかもしれないともおもうのです
そしてコンビニではけっして手に入らない
あなたのことばの輝きを
固有の意味をひきかえにできる通貨をいつか
ぼくの薄い財布に隠しておけるようになりたいのです
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