tsu-tsu/草野春心
 


  その陽 筒へとがり
  粘りつきつつ 茎にまがり
  (熱せられた)感汁(かんじゅう)の ぎゅわり、
  盤陀(はんだ)のごとく やがて凝固をしたが
  わたしたちはといえば徒らに並木みちを滑り
  しまいにはただ寝所へしたたる愚昧なる青蛇
   NaNaNa 夏にふくれ、
   NaNaNa 鉈のみかづき、
   NaNaNa なんてことない、
   NaNaNa 七竃(ななかまど)のくれない……(に)
  くずおれていく 紙細工 の 青へび



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