鎖骨の彼/
終
ふたつ・・・
私が数えるたびに落ちていくの
ひとつ・・・
ふたつ・・・
黒い黒い彼の瞳は、黒い伽藍。
落ちても
ただ
真黒に
瞬きする
黒く睫が下がる
伽藍を通り抜けて 水玉 黒く 零れ 潰る
さっきからなんだか寒いわと視線を落としてみたら10cmくらいの小人さんが氷の上に乗って私の足首をくるくるくるくる廻っている。
寒いわ。
というと、小人さんは 大丈夫★ とにっこり笑いかけてくる。
大丈夫★
あぁ、彼の視線を独り占めに
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