本の裏側/藤鈴呼
しゅしゅ の くしゅっぷりに かんぱい
あわよくば けんこうこつ から
はねが はえたら よいのにね
グラスを合わせる代わりに
ガラスを照らし合せて
小娘が 笑う
これは
乾杯する合図ではない
かんぱいと言う名の アイスでも無い
愛する資格など 無いのだと言う角度で
笑う
そんな言葉もろとも
完敗と言う名の海に 沈めてしまえ
飛沫が かかる手前に
レガリアが 笑う
嗚呼 レガリア
いや レクサス
違う レガシー
宝物
賜物
お前は 賜ったのだ
玉のような肌を
天の 神様から
点のような ビーズの目で
ゆっくりと
[次のページ]
戻る 編 削 Point(1)