新年の空/番田 
 

誰もいない道
また 新しい年がはじまった私
だが 誰に会うわけでもなく また 
私は そして 私は 歩いた 
日の当たる路地 しかし
ネコが鳴いている 日の中で
私はまた冬の道を行くことだろう ネコである私は
街で誰に会うわけでもなく


年を取れば 誰にも
もう私は自分にも思い出のようなものはなく 
誰かに電気屋で買った電球を片手に 
ひとり 街で 家に帰る 私 
窓辺で私は部屋でネットをするのにも飽きた
それは少しだけ私を疲れさせた 私は
そして 椅子に座って それから
椅子に すぐに沈んでいく太陽を テーブルで見ていた


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