ガンジス/レタス
 
聖なる岸辺の花祭りの朝に
残された遺骸
痩せこけたヨガの行者は
余命を河に託し
生老病死にたどり着いた
無尽の砂に包まれ
人々は去り
魂の抜けた物質だけが残されていた

野犬の遠吠えが響く月の夜

暁の岸辺に残された
骨格は青白く頬笑みをたたえ
来世の恵みを予感した

絶望など何処にもない

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