水への回帰/
レタス
刹那と永遠の狭間で
ぼくたちは何処まで飛んでゆけるのだろう
離反と螺旋を繰り返しながら
金の龍と銀の龍は交わることなく
極微から虚無の果てまで
火の玉のように
何処までも飛んでゆく
残された記憶の欠片は虚無に近く
きな臭い匂いが身に纏わりつく
実在は何もないのに等しい
もう空など飛ばなくて良いから
せせらぎの流れる静かな森に眠りたい
禁断の泉の水を啜り
永遠の眠りに就けば
どんなことさえ辛くはないから
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