季節はずれの蜃気楼/梅昆布茶
できの悪い推理小説のプロット
夢の死に絶えたファンタージェン
造物主のいない創世記
すべての夢がわずかな因果の隙間に託されるなら
いつもつまずいている僕はニッチな日雇い漂流生活者
習うより慣れろとか
経験や真実は様々なかたちで
いろんな方向からやってくるけれども
僕は通過儀礼的な試験に臨んでいるわけでははないし
そんなものはすでに自己検証もないまま風化してしまって
的中する馬券はまずめったには舞い込まないだろう
僕は狭いところで夢を見ているだけなのかもしれないが
ちょっとは時々は中毒になるんだ
酒 女の人 煙草 音楽 思想 そして詩人という僕とあな
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