秋の街角で/番田 
 
散歩をしようと思い
外に出た 私は 
北風が来月には吹き荒れていることだろうと思う 
もう 暗かった 外は 
恋人たちの恋に熱を上げていた
路地を通る 人気のない夏の日の思い出された
今は彼らは姿を消して もう
舞い落ちていた木の葉の色すらも肩の上には無い
家に帰るのかもしれない 私も
角を曲がった そして パンの袋を抱えて
素敵なモデルたちを見させられた子供の顔をした
私の手にしていた雑誌をめくりに本屋に寄る そして   
高そうな服を見つめる

コーディネイト集のファストファッションが
閉じ込み付録に隠されるようにしてある
そこにいる私にとって無意味なものではないからこそ
本当に流行っているものとして

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