星巡り/
レタス
恋か愛だかわからない
夕映えのグラデーションが静かに消えてゆく
後に残ったのは
鋼色の冷たい空だった
昴が昇り
オリオンがアンドロメダを追いかけて
シリウスは白く笑った
北斗の斧はあてもなく刃を振りかざし
北極星にたしなめられて
戦う意味を失った
アルテミスのいない夜の饗宴が続く冬空
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