冬が来る前に/
レタス
ぼくはいま何処を歩いているのか解らない
春か夏か秋か冬か
歩く足は変わらないのに
季節は変わらず
肩を抱く
あすも変わらず生きていられるのだろうか
それは誰も知らないことだ
ぼくが生きようと
死のうと
誰も気にはしないのだ
やがて来る冬を待ちながら
少しだけ温かな吐息をつく
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